身の回りの人を救え!自殺を選ぶ人の特徴・心理状態とは?

 

※当サイトラジオドラマ「命を弄ぶ男ふたり」
合わせて聞いて頂けると、
より理解が深まると思います。

 

命を弄ぶ男ふたり~前編~はコチラ

命を弄ぶ男ふたり~後編~はコチラ

 

これまで何度か取り上げましたが、
日本の2018年度の自殺者数は20,598人です。

 

「自分には関係ない!」
と思う人も中に入るかもしれませんが、
人は機械ではなく
ふとした時に間違いを起こす生き物です。

 

どんなに仕事のできるしっかり者でも
遅刻の経験がありますし、
自殺に関しても100%起こさないなんて
言いきれないわけです。

 

日本では1日あたり約55人

年間5,000人に1人が自殺の道を選んでいます。

 

しかもあなたが人生で一度はハマりガチな事が原因なんです。

 

逆にどういう流れで自殺に足を踏み入れてしまうかを
ご理解頂ければ自殺を選び辛くなりますし
何よりいざという時に
あなたの周りの人を救う事もできます。

 

そこで今回は

  • 自殺急増期の歴史とマクロ的原因
  • どういう時に自殺が選択肢として出てくるのか
  • 自殺への抵抗が無くなるのはどんな時か
  • 苦しんでいる人を救う為にあなたができる超簡単な事

の4点をお伝えいたします。

 

年間自殺者数から見る自殺が増えたマクロ的要因

 

自殺者数は下記グラフで表され、
日本では3回の自殺急増期がありました。

 

 

厚生労働省の統計はコチラ

 

第一期:1954-1960年

 

戦後の混乱による
薬物が蔓延したことが原因と見られています。

 

それまでは年間自殺者数は
10,000人-15,000人前後だったんですけど、
20,000-25,000人前後にまで膨れ上がっています。

 

また、この頃は1935-1940年生まれの
若年層の方
の自殺が増えました。

 

この世代は義務教育転換の影響をもろに受けた世代という事もあり、
その事と自殺が何か関係があるのではないかと見られています。

 

第二期:1983-1987年

 

第一期から落ち着き、
年間自殺者数は15,000人-20,000人前後だったんですけど、
再び25,000人前後にまで膨れ上がっています。

 

この時増えた自殺世代も
1935-1940年生まれの方だそうです。

 

中年世代の自殺要因として挙げられる
健康不良や友人・配偶者の死、
仕事・経済的な問題が原因として考えられていますが、
これも義務教育転換と何か関係があるのでしょうか?

 

第三期:1998年以降

 

年間自殺者数が3万人を超えました。

 

その後もすぐに減少することはなく、
年間自殺者数が25,000人以上でした。

 

バブル崩壊世代で中高年世代の自殺率が増えました。

 

その後は若者の自殺率が徐々に増えることで
25,000-30,000人超の時代が続きました。

 

教育に関して言えば1980年生まれ~
徐々にゆとり教育が始まり、
自殺者もそのゆとり世代という見方もできます。

 

歴史を振り返ると教育というのが
キーになりそうです。

 

人間の成長から見る個人的考察

 

1935-1940年生まれの方は
義務教育転換により思春期に養われる思想や倫理観が
得られなかった事が考えられます。

 

通常思春期に「自我同一性」が発達して、
思想・倫理観・道徳観が確立されるんですけど、
それらが上手く思春期に育まれなかったのかなぁと思いました。

 

ゆとり世代も教師や親世代の詰め込み教育とは
違う世代なので、
人によって言っていることが違い、
自我同一性が発達しなかったのかなぁと思いました。

 

これはあくまで個人的意見ですが、
シュナイドマンは臨床研究から
自殺者には10の共通点がある事が分かっています。

 

今回はその内5つの共通点をお伝えいたします。

 

自殺志願者の持つ5つの共通点

 

1.自殺に共通するストレッサーは心理的欲求が満たされない事

 

何をやっても満たされない欲求にぶつかる事が
きっかけになるケースがあります。

 

満たされない欲求とは

  • 家族・パートナーの死
  • 離婚
  • 一生改善できない身体的障害(顔に大やけどとか)

等です。

 

こういった満たされない欲求がストレスになります。

 

2.自殺に共通する刺激は耐え難い心理的痛み

 

満たされない欲求があると極度の孤立感
何をやっても意味がない…と虚無感
感じます。

 

こうなると誰もが
「この心理的苦痛から楽になりたい」
と考えます。

 

3.自殺に共通する目的は解決策を探る事

 

満たされない欲求をどうしようかというのを考え始めます。

 

恐らく上記3つに踏み込んだことのある人自体は
結構いると思います。

 

長い人生ですので、
「そんな経験がない」という人でも
この苦しみはいずれ経験することになると思います。

 

これを挫折と捉えて自己成長を遂げる人は
本当にすごいと思います。

 

ですが、全員がそこまで心が強くないので、
人によっては数ある選択肢の中から
第4のステップを選んでしまうんです。

 

4.自殺に共通する目標は意識を止める事

 

この苦しみから逃れる為、
「意識を停止させる方法」
というのを試し始めます。

 

例えば自殺以外の方法であれば
思いっきり眠って、眠りの中に入って
苦しみを感じられないようにしよう
と努めます。

 

恥ずかしながら自分もこの方法は行ったことがあります。

 

寝るんですけど、
寝すぎて眠れなくなるんですよね。

 

すると人によっては
「寝たくないけど寝たい」という思いが働いて
睡眠薬を摂取するようになります。

 

すると耐性ができて量が増え、過剰摂取で亡くなる…
という事にもなるんです。

 

ただ、意識を停止させる手段として、
最初から自殺を選んでしまう人もいます。

 

5.自殺に共通する認知状態は両価性

 

多くの方が
「自殺者は皆死にたがってる」
と思うかもしれませんが、
これは誤りです。

 

以前お伝えした※根本的帰属の誤りです。

 

※人格的理由を過大評価し、状況理由を軽んじる人間の心理法則

「根本的帰属の誤り」はコチラで詳しく解説

 

「心理的苦痛をどうにかしたい」
というのが自殺を考える人の共通の特徴です。

 

つまり自殺はあくまで
心理的苦痛を取り除く手段の1つに過ぎませんので、
他の方法があるのなら
自殺以外の方法を選びたい
と考えているのです。

 

つまり「死にたい」けど「生きたい」という状態なんです。

 

ラジオドラマの2人が
なかなか電車に飛び込めなかった理由も
こういった背景があるんですね。

 

繰り返しの自傷行為が一番危険

 

「あなたは自分自身を全力で殴れますか?」

 

恐らくほとんどの人がNOだと思います。

 

これは進化論的に自分が傷付くことに
誰しも恐怖を抱いているからです。

 

自殺も同じで誰しもが恐怖を感じます。

 

だから自殺は通常人間にはできない行為なんです。

 

ですが、リストカットや度重なる自傷行為によって
自分を傷つける事に慣れてしまい、
抵抗がなくなってしまうんです。

 

これに関しては自分で気を付けるしかないです。

 

自傷行為だけはしないようにして下さい。

 

役者の世界では
「役作りで自分を痛みつける行為はするな」
ということを何度も注意されたことがある人もいるかもしれませんが、
本当の自殺に繋がる可能性があるという意味だったんですね。

 

役作りでは僕もよくやってしまうんで、
改めて気を付けます。

 

自殺志願者を助ける1番簡単な方法は?

 

晴れている日中に30分以上
外に連れ出してください。

 

人は太陽光を浴びる事で
セロトニンという幸福ホルモンが分泌され、
気持ちをポジティブにする事ができるからです。

 

日照時間が短い国の自殺率は高いことが分かっていて、
日本でも北に行くほど
自殺率が上がることも分かっているんです。

 

まとめ/次回予告

 

心理学的内容が今回薄かったですが、
今作は自殺がテーマのラジオドラマなので、
自殺についてガッツリ取り上げてみました。

 

次回4/13(土)「命を弄ぶ男ふたり~全編~」を流し、
次々回から「恋愛恐怖病」という新作を発信いたします。